肝特異的機能を維持したまま、移植可能な肝細胞シート組織を作製するために、生体内環境を模倣した温度応答性培養システムを構築した。具体的には、増殖因子などの基底膜成分をヘパリン固定化温度応答性培養表面上に導入し、肝細胞機能を維持したまま移植可能な肝細胞シートを作製することができた。また、細胞の受容体/増殖因子/ヘパリン修飾温度応答性表面の間に働く温度変化したアフィニティーを定量的に評価することができた。柔軟な基材やマイクロ流体デバイスと組み合わせることによって、より高度な肝細胞シート組織培養システムの構築が期待される。
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