糖尿病群と非糖尿病群を対象に、安静時及びHandgrip負荷後で左室長軸方向グローバルストレイン(GLS)を評価した。安静時のGLSは糖尿病群で-19.3、非糖尿病群で-20.9であり、糖尿病群で有意に低値であった。Handgrip負荷後、糖尿病群ではGLSは-19.3から-17.0に低下し、非糖尿病群では-20.9から-19.3に低下した。負荷後、糖尿病群のGLSは有意に非糖尿病群と比して低下し、かつ糖尿病の存在がGLSの低下に影響していることが示された。糖尿病の左室は一過性の後負荷上昇に対しての代償反応が低下していると考えられ、潜在的収縮予備能低下の存在が示唆された。
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