研究課題
本研究は,3-Dimensional (以下,3D) 内視鏡において立体視の有用性を示し,器具先端の画像認識による3次元動作追跡法を開発することを目的とする。さらに画像認識を用いた手術操作の3次元軌跡データから教育システムを構築する。具体的には,3D内視鏡を用いて立体視が手術操作にもたらす有用性を,3Dモニターでの器具先端の操作軌跡距離が2D に比べて短いことで明らかする。3次元動作追跡法として画像認識を用いる新しい方法を開発し,この追跡精度が反射用マーカーを用いる従来の方法に対して劣らないことを検証する。さらに,手術器具先端を画像認識することで3次元動作追跡し,術者ごとの手術操作を3D軌跡データとしてデータベース化する。これにより,熟練者による模範モデルを確立し,3D 内視鏡手術の新しい教育システムを開発する。
2: おおむね順調に進展している
トレーニングボックスの実験にて3Dモニターでの器具先端操作軌跡距離が2D モニターに比べて短いことを明らかした(論文投稿中)。さらに,鉗子先端の画像認識による3次元動作追跡法のアルゴリズムを開発することができた。実際の手術映像に本アルゴリズムを使用するにあたり,基礎実験を行っている。
トレーニングボックスにおいて反射用マーカー法で鉗子先端の3次元動作解析を行った画像データを用いて,画像認識による鉗子先端の動作追跡を行う。Annotationと機械学習を行うことで,画像認識を用いた3次元動作追跡法の精度を調整する。従来の反射用マーカー認識法の追跡精度と同等,もしくはそれ以上のレベルで,トレーニングボックスでの画像認識を用いた3次元動作追跡法を確立させる。
購入機器の価格の値下げによるもの。
次年度の実験器具の作成に使用する。
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Surg Today.
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