研究課題/領域番号 |
15K01353
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石村 武志 神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (60368652)
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研究分担者 |
瀧本 禎之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (00396699)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 腎移植 / ドナー / 意思決定 |
研究実績の概要 |
本研究では、2015年度より3年間の研究期間において、生体腎移植のドナー、腎移植に携わっている医療従事者、それぞれにインタビューを行うことで、ドナーの意思決定プロセスを解明する。現在の国内外の当該領域に関する研究状況に照らして、臓器移植にポジティブに働く因子(患者を救いたいという熱意、臓器提供することで、患者との生活を現状維持したいという希望、患者の容体、等)とネガティブに働く因子(周囲からの反対、現在提供することにより将来自身の子供に臓器提供できなくなることの懸念、これまでの患者の生活態度への非難、など)を同定することで、日本という文化的背景を踏まえて確認する。 これまでに東京大学、および神戸大学でそれぞれ倫理委員会の判断を得て、インタビューガイドに基づき、神戸大学病院で実際に腎移植医療に従事する4名の医師および3名の医療従事者にインタビューを行い、現在その結果を解析中である。また神戸大学医学部付属病院において腎移植のドナーとなった者(神戸大学医学部付属病院においては、現在までおよそ300例の腎移植を実施している)、最終的にドナーとなることを断念した者の中で、研究参加者候補者の人選を行っており、それぞれ説明文書を用いて説明し、同意を得られた場合、順次インタビュー調査を進める予定である。インタビュー参加人数は、生体腎移植のドナーとなった者10名、最終的にドナーとなることを断念した者5名、腎移植に携わった医師・医療従事者3~5名を目標とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
腎移植のドナーとなった者(神戸大学医学部付属病院においては、現在までおよそ300例の腎移植を実施している)、最終的にドナーとなることを断念した者のリクルートが遅れている。理由としては実臨床の遂行の妨げとならないように最大限に配慮を行っているからである。
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今後の研究の推進方策 |
実臨床の遂行の妨げとならないように最大限に配慮を行いつつ、腎移植のドナーとなった者(神戸大学医学部付属病院においては、現在までおよそ300例の腎移植を実施している)、最終的にドナーとなることを断念した者のリクルートを、可及的に積極的に行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していたよりもドナー患者・ドナー断念患者のリクルートが遅れているため。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度実施計画を次年度に変更し、実臨床の遂行の妨げとならないよう配慮しつつ、積極的にリクルートを行う。
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