本研究ではadaptive servo-ventilation(ASV)療法を適用しQOLや運動耐容能を改善させる慢性心不全に対するリハビリテーションモデルを検証した。まず基盤研究として慢性心不全における換気応答や呼吸機能低下と交感神経活動の相互関係について検討、呼吸機能の低下とともに交感神経活動が亢進していた。さらに交感神経活動のレベルと予後の関係について検証した。最終年度は心臓リハビリテーションの成否に関係する栄養障害に注目し、ASV療法による栄養障害への効果について検討、ASV療法は交感神経活動抑制とともに栄養障害を改善し、両者の改善に密接な相関関係があることが示唆された。
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