研究課題/領域番号 |
15K01365
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
安田 千里 浜松医科大学, 医学部附属病院, 非常勤医師 (90749459)
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研究分担者 |
山内 克哉 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (40377750)
美津島 隆 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (80279348) [辞退]
永房 鉄之 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (20397376)
蓮井 誠 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (30749198) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 頭頚部癌 / 化学放射線療法 / 嚥下障害 / リハビリテーション / 手術 |
研究実績の概要 |
対象:化学放射線療法(CRT)を施行した頭頸部癌患者22名(男性19名、女性3名)。うち12名はCRT単独(CRT単独群)、10名は術後CRT(術後CRT群)。平均年齢60.7±9.5歳。原疾患は口腔癌6名、上咽頭癌5名、中咽頭癌5名、原発不明頸部転移癌1名。病期はII期2名、III-IV期20名。CRTは総線量60-70Gy、CDDP80mg/m2×2-3コース。対象者は全員治療を完遂した。治療前からリハビリテーション科Dr、STが介入し、嚥下評価(VF含む)及び訓練を行った。経過中の経口摂取の割合、摂食状況のレベル、代替栄養の割合、体重減少率等を評価した。結果:術後CRT群の4/10名は術後嚥下機能が低下しておりCRT前から経管栄養を行っていた。CRT後経口摂取が継続できなくなり新たに代替栄養を要したのは8/18名(CRT単独群7/12名+術後CRT群1/6名)で、経口摂取を継続できない要因は嚥下機能低下、粘膜炎による疼痛、嘔気嘔吐によるものが多かった。退院時には7/12名が代替栄養を離脱し、計17/22名が経口摂取で退院した。体重減少率は平均5.1%。代替栄養を離脱できなかった5名(CRT単独群1名+術後CRT群4名)は退院後も嚥下訓練を継続し最終的に2/5名が経口摂取可能となった(計19/22名)。嚥下障害が遷延した3/5名(口腔癌術後CRT、中咽頭癌術後CRT、下咽頭癌CRT単独)は切除範囲の影響、皮弁の萎縮、放射線治療の晩期障害の影響などが考えられた。CRT単独群と術後CRT群で比較すると、CRT単独群はCRT後に摂食レベルが有意に低下したが、最終的にはほぼ全例嚥下機能が改善。術後CRT群はCRT単独群と比べ、入院時及び退院時の摂食レベルが有意に低かった。考察:体重減量率は平均5.1%と低くリハビリ介入により適切な栄養管理が行われたと考えられた。また術後CRTを行う患者は、CRT前より摂食レベルが低くCRT後にさらに悪化する傾向が見られる為、早期からのリハビリ介入がより重要であると考えられた。
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