研究の実績加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)発症の機序の詳細はいまだ明らかにされていない。本研究では、サルコペニア発症機序について、骨格筋幹細胞である筋衛星(サテライト)細胞の機能に着目してげっ歯類の初代培養さ移動を用いて検討することを目的としている。 骨格筋幹細胞であるサテライト細胞の特性、特に分化能に着目してラット初代培養細胞を材料として解析を行ってきた。異動に伴い、実験動物種の変更が必要となり、マウス骨格筋からの筋サテライト細胞単離を試みることとなった。これまでのラットの細胞単離方法は、マウスを対象とする場合には適さなかったため、既に報告のある方法でマウス骨格筋からのサテライト細胞単離を試みた。コラゲナーゼで細胞を分散し、抗体と磁気ビーズを利用して単離を試みたところ、筋サテライト細胞のマーカーであるPax7を発現している細胞集団を得ることが出来た。得られた細胞は、筋分化誘導条件化で細胞融合して筋管を形成した。これらマウス初代培養筋サテライト細胞を用いて、今後の解析を進めることが可能となった。 実験動物を用いて、ビタミンC不足が身体機能と筋重量が低下するという結果について報告した。
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