研究課題/領域番号 |
15K01416
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 悟郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (00253691)
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研究分担者 |
稲富 宏之 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (10295107)
太田 保之 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (50108304)
中根 秀之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90274795)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 抑うつ障害 / セルフスティグマ / リカバリー |
研究実績の概要 |
初年度はパイロット研究を行い、セルフスティグマ軽減プログラムの内容を確立した。まず先行研究を参考にプログラムを開発した。本プログラムの目的は、認知(自動思考)の修正と、それに伴う気分・感情の改善、そしてより適切な対処行動の獲得である。プログラムの中心は認知再構成法(コラム法)、問題解決技法(Social Skills Training: SST, 「生活技能訓練」,Liberman,1989)、行動活性化(Wellness Recovery Action Plan:WRAP元気回復行動プランを参考に元気回復行動の計画・実行・評価・改善)、そして当事者研究である。 本プログラムは、全10回(各60分、週1回)から構成され、8回の集団セッションの前後に、1回ずつの個別セッションを含む。初回のセッションでは、プログラム全体のオリエンテーションをするとともに、各参加者の最も困っている問題や場面について聞き取り、本プログラムを通して改善が期待できる目標について話し合う。 プログラムは、毎回ワークシートを配布しそれに沿って進める。参加者は次回のセッションまでにセルフモニタリングを中心とするホームワークに毎回取り組む。また、リーダー(スタッフ)は、実施者用マニュアルに基づきプログラムを実施する。実施者用マニュアルには、各回の目的、具体的な説明内容、目安となる時間配分、ポスター提示のタイミングなどが詳細に記述されており、異なるスタッフでも同一内容のプログラムを提供できるようにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
パイロット研究を行い、セルフスティグマ軽減プログラムの内容を確立した。
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今後の研究の推進方策 |
2年目以降は、精神科外来通院中で、本研究の目的及び方法を説明し同意が得られた抑うつ障害(DSM-5)を有する人を対象に、確立したセルフスティグマ軽減プログラムを用いて介入研究を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者が平成27年度に予定していた研究の遂行にやや遅れが見られたため。
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次年度使用額の使用計画 |
研究分担者が平成27年度に予定してた研究も含め、平成28年度に取り組んでいく。
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