研究課題/領域番号 |
15K01432
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
下田 信明 杏林大学, 保健学部, 教授 (00275786)
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研究分担者 |
望月 秀樹 杏林大学, 保健学部, 准教授 (20612576)
武田 湖太郎 藤田保健衛生大学, 付置研究所, 准教授 (50618733)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 手の心的回転課題 / 男女差 |
研究実績の概要 |
矢印の左右選択課題および手の心的回転課題における正答率,反応時間の男女差について検討した.対象は,右手利きの健常男性15名 (24.5 ± 6.4歳) ,女性15名 (21.3 ± 4.9歳) とし,課題には,左右の矢印画像と45度おきに8段階に回転させた左右および手背手掌の手写真32枚を用いた.手写真は矢印画像と交互にランダムに提示され,被験者に提示画像の左右を出来るだけ速く判断させた.手の心的回転に要している時間を比較するために,被験者ごとに左右手写真への反応時間から左右矢印への平均反応時間を減算した.正答率では,矢印,手写真とも左右および男女に有意な差はみられなかった.矢印への反応時間では,右矢印に比べ左矢印への反応が遅かった.手写真への反応時間では,提示された手写真に被験者自身の手を実際に重ねようそうとした場合に最も動かし難い回転角度における応答が男女ともに遅かった.女性の左手写真への応答は男性より遅く,女性は右手写真より左手写真への応答が遅かったが,男性にはこの差がなかった.これらの結果より,男女ともに課題遂行時に運動イメージを使用していることが示唆され,また,運動イメージ能力あるいは課題遂行方略に男女差があることが示唆された.このことより,本課題を運動イメージ訓練に使用する場合は,対象者の性差について考慮しなければならない可能性がある。 他に脳卒中患者,統合失調症患者,多年代健常者の手の心的回転課題における正答率,反応時間計測を継続している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
脳卒中患者,統合失調症患者の計測をするための実験プロトコル作成や病院との交渉などに想定以上の時間が必要だったため。
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今後の研究の推進方策 |
脳卒中患者,統合失調症患者,多年代健常者のデータ収集を継続し,結果を分析する.
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次年度使用額が生じた理由 |
国内・国際学会に参加できなかったことが予定より多かった。
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次年度使用額の使用計画 |
国内・国際学会に積極的に参加したい。
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