本研究では,リハビリ施設などの歩行訓練の質を向上し,回復期リハビリテーションの限られた期間を有効に活用するため,フィードバック機構を有する訓練システムを構築し,その効果と有効性を検証する。訓練システムは,歩行中の床反力を測定し,その値と歩行中の姿勢を表示することで,足にかかる荷重と歩行姿勢を訓練者がリアルタイムで把握できるものである。音と映像による適切な荷重量の情報も示す。研究実施期間中に,これらのシステムを完成させた。熊本地震などの影響もあり,患者による被験者実験は行えなかったが,歩行路の荷重特性や健常者による荷重調整の効果について実験データを測定し,システムの有効性を示唆することができた。
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