本研究では誤嚥性肺炎の改善と予防のために、呼吸理学療法の一つである徒手的咳嗽介助と、介護施設・在宅でも導入可能な腹筋群への筋電誘発電気刺激による自動的咳嗽補助を組み合わせて効果を上げる方法を検討することを目的とした。先ず、徒手的咳嗽介助について健常成人対象として、背臥位および坐位にて咳嗽をおよびhuffing(強制呼出法)時に胸郭を介助し効果を検討した。この結果、強制呼出において、両体位とも最大呼気流速が有意に大きくなった。また、呼気筋力が弱く胸郭柔軟性が高いほど、効果的であることが示唆されたその後、所属機関の異動に伴う研究環境の変化により研究体制が構築できず研究が遂行できなかった。
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