頸髄損傷などの重度障がい者は上肢も不自由なため,各種機器の操作にも困難が伴う.そこで,“舌運動”に着目し,口唇で咥え,舌で操作する“ホイッスル型リモコン”を開発した.また,専用アプリケーションを起動することで,Bluetoothでペアリングされたタブレット端末やスマートフォンのメールやネットなどを“ホイッスル型リモコン”から操作する支援システムを構築した. 開発したシステムの有用性を評価するために,文字入力やスワイプ操作について,手および舌で操作した際の所要時間を測定した.結果,舌での操作時間は手での操作時間の79%増に収まったことから実利用可能な範囲であり,本システムの有用性が示唆された.
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