本研究の目的は、筋電義手操作訓練方法の基準化を行うことであった。健常人を対象に模擬筋電義手を用いて筋電義手訓練で用いられる片手操作課題と両手操作課題が義手操作能力に及ぼす影響について検証した.対象は,健常人20名とした.片手操作課題群と両手操作課題群に分け5日間の課題を実施した.片手操作課題はブロック・木円盤の移動,両手操作課題はマクラメを実施した.評価は,Box and Block TestとThe Southampton Hand Assessment Procedureを用いた.その結果,物品操作能力については両手操作課題が片手操作課題と比較して向上することが明らかになった.
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