現在我々は,指文字の学習を支援する機器の開発を行っている.指文字は手話の一種であり,平仮名一文字ずつに対する指文字が存在している.手話は聴覚障害者のコミュニケーション手段として広く普及しているが,手話の語彙は非常に少なく,指文字を併用して使われている.手話学習では,指導者と学習者が向かい合うため,手話を逆に覚えてしまう恐れがある.また,市販のイラストなどのテキストではそれがどちらから見た図なのかが分らず,これも逆に覚えてしまう原因となっている.我々は,拡張現実をつかい,見たままを真似すれば正しい指文字となるような学習支援機器の開発を行った.
|