本研究は、北海道の小学生における多機能運動能力(SAQ能力とBSSC運動遂行能力)の発達および季節変動を検討することを目的とした。N Challengeの測定結果から、総合タイムは低学年・中学年・高学年のいずれの群においても、降雪期となる2月に有意な遅延が認められ、中学年群のスラローム走タイムにおいても2月に有意な遅延が認められた。BSSC運動の遂行能力について見てみると、いずれの群においても接地時間が2月に有意に遅延するとともに、RJ指数も有意に減少した。これらのことから、北海道の小学生における多機能運動能力は、降雪期に低下することが示唆された。
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