体育学およびスポーツ科学の領域では、身体運動を実践する主体の側からその本質を究明するために、スポーツ科学の方法として「間身体的アプローチ」を明確に位置づけることが必要である。間身体的アプローチとは、次の6つの観点から示される方法である。①観察者の身体性、②観察者の視点:二人称的視点と三人称的視点、③分析対象としての「身体性」と「身体的な感じ」、④方法的態度としての実践的態度、⑤方法的態度としての現象学的態度、⑥スポーツ諸科学の周辺分野における知見の参照。間身体的アプローチとは、これらの観点が相補的に関係しながら全体として妥当性を確保する方法である。
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