児童生徒に運動を教えるためには、体育教師は子どもの動感を理解もしくは解釈しなければならない。児童生徒の動感を理解するための拠点は、体育教師がもっている自分自身の動感である。しかし、多くの場合、体育教師は自分自身の動感を意識しないまま運動技能を獲得している。つまり、運動をできるようになっても運動を教えるための基礎ができていないのである。 本研究では、体育教師を目指す学生に、子どもの運動を模倣させた。模倣するためには、学生は、自分自身の運動を子どもたちの動きの特質と類似させなければならない。動きを変えてみることによって、学生は自分自身の動感を感じとることができた。
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