研究課題
基盤研究(C)
近年、若年女性において適当な身体活動や十分な血中ビタミンDが必要であるにもかかわらず、その不足が深刻な状況である。本研究では、屋外で行う身体活動の有効性を若年女性の血中ビタミンD濃度および運動機能に及ぼす影響の観点から検証した。本研究により、身体活動・運動を増やすことは、骨の健康や体力の向上には大きく寄与するが、血中のビタミンDを効率よく上昇させるためには、屋外での運動習慣だけでなく冬季など季節によっては食事等により補給する必要があることが示唆された。
身体教育学
本研究は、女性が健やかな一生を送ることができるための心身の健康の維持・増進に向けて、喫緊の問題とされる女性の身体活動不足および血中ビタミンDの不足の解消のための具体的な方策を考案するという点に意義がある。また、本研究の結果から、学校体育および一般市民レベルに対しても生涯にわたって骨粗鬆症や生活習慣病の予防を啓発するための効果的な運動方法を提案することにも繋がると考えている。