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2017 年度 実施状況報告書

地域で育む・地域を育む身体表現活動モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K01535
研究機関人間総合科学大学

研究代表者

弓削田 綾乃  人間総合科学大学, 人間科学部, 講師(移行) (90432038)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード身体表現 / 地域社会 / 盆踊り
研究実績の概要

本研究は、「身体表現と地域社会との連携」を大きなテーマとするものである。「地域での創造的身体表現活動は、活動者と地域社会との連携を育む」という仮説を立て、実践と分析により検証し、活動モデルの構築と発信を目指す。対象とするのは、関東地方のC県M市での身体表現を中心とした活動である。
本年度は、前年度までの地域社会に根差した身体表現の実践の成果を受けて、盆踊りに焦点をあてた研究を展開した。主に文献を検討した結果、盆踊りの運動特性として、高度な技術を必要とせず、表現・運動形態の豊富でありながらも柔軟性(アレンジ)があり、踊り手相互の強力なコミュニケーションを生じ、共感・共振を高めることを期待できるとまとめられた。また実施状況としては、地域伝統芸能として伝承されているもの、地域共同体のイベントとして開催されるもの、地域の健康推進活動として活用されるもの、グローバル教育の一環として活用されるものという4パターンが存在することを指摘した。
以上のことから、盆踊りの自由性・創造性とともに、地域社会と密接した実施状況に着目すると、特有の伝承芸能がない地域でも盆踊りをテーマとした創造的身体表現への活用に有効なのではないかと考え、その実践方法を検討するに至った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度は、まとめとして成果公表に従事する計画だった。しかし、自身の状況変化を受け、十分なデータ検証ができていない。また、地域に根差した資源として盆踊りに焦点を定めたものの、実践方法の検討にとどまり、実際の試行と有効性の検証が必要である。

今後の研究の推進方策

伝承舞踊として盆踊りを活用した創造的身体表現ワークショップを実施し、結果の検証を行う。そのうえで、意見交換会を実施して報告書にまとめる。

次年度使用額が生じた理由

成果公表の意見交換会の実施が次年度に持ち越されたため、経費も持ち越された。次年度は、引き続きワークショップの諸費用と成果公表のための諸費用(意見交換会、学会参加等)として、前年度繰越金を使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 盆踊りの多義性-健康文化の側面に着目して-2018

    • 著者名/発表者名
      弓削田綾乃
    • 学会等名
      日本スポーツ人類学会第19回大会
  • [図書] からだからはじまる保育のアート2018

    • 著者名/発表者名
      西洋子・本山益子・岡本雅子編著、著者弓削田綾乃他
    • 総ページ数
      142
    • 出版者
      市村出版
    • ISBN
      978-4-902109-48-1

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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