研究課題/領域番号 |
15K01541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
河鰭 一彦 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (00258104)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 武道論 / 生体力学 / 柔道 / 受け身 / 衝撃負荷 / 高リスク / 簡易検査 / 評価基準値 |
研究成果の概要 |
平成24年度から始まった中学校武道必修化の際、研究者や民間団体から柔道の危険性が指摘された。その根拠は多数の生徒が柔道事故で亡くなっているという事実であった。この指摘に答えるため本邦の柔道統括団体である全日本柔道連盟や講道館は関係諸機関と協力しながら数々の施策をなしてきた。この施策の中に指導者養成講習会の高度化があった。この講習会において教授される「柔道参加者の中で頭頸部筋力不足から柔道事故高リスク者となる考えられる参加者抽出」のために行われる簡易検査法の数値的妥当性の確立を目指したのが本研究である。結果、現在実施されている簡易検査法は数値的妥当性が充分であることが本研究であきらかになった。
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自由記述の分野 |
身体教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象とした簡易検査法は、『柔道参加者に①仰臥姿勢をとらせ②(参加者に)「顎を引き(解剖学的には頭部屈曲)力を入れなさい」と指示③指導者が参加者の前額面を垂直下方向に手掌で押す④③の押す力に抗せず頭部を支えることができない参加者を「柔道事故高リスク者」と認知し以後の指導に最大限の注意を払う』という内容である。しかし、本研究以前は、「どのくらいの力で頭頸部を押すのか?」等の評価基準値が明確に示されていなかった。本研究においてはこれら評価基準値を明示することができた。加えて研究過程で得られた知見により受け身選択の新規視点も示唆した。これら成果が「本研究が持つ学術的意義や社会的意義」である。
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