長距離ランニング中にランニングスキルは変容する。これは疲労の進行だけではなくエネルギー供給系の減少に対応した適応制御と考えることができる。本研究では、10回反復される1000mペースランニングをモデルに、この問題を検討した。 1000m走の反復に伴い、動作解析では、疾走速度とピッチとの相関が高まる傾向がみられた。しかし、この傾向は反復に伴い単純に増加するのではなく、セット毎に変動しており、被検者個人間でも個人内でも同様であった。 心拍数は、セットの進行に伴って継続y的に増加したが、血中乳酸値は全体として上昇してゆくが、セット間で低下する例も見られた。
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