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2017 年度 実績報告書

スポーツ活動の運動様式・強度・実施時間帯が睡眠時の血圧及び睡眠に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 15K01560
研究機関県立広島大学

研究代表者

三浦 朗  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (30190581)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード運動様式 / 運動後低血圧 / 睡眠時の血圧 / 睡眠 / 自律神経系緊張度
研究実績の概要

「スポーツ活動の運動様式・強度・実施時間帯が睡眠時の血圧及び睡眠に及ぼす影響」を明らかにするために,平成27年度は運動様式を自転車運動として,睡眠を評価するパラメーターと睡眠時の血圧を測定し,運動実施時間帯がその日の夜間の睡眠や血圧に及ぼす影響を検討した。平成28年度は,運動様式をテニス(認知判断を伴う球技)とし平成27年度と同様の測定項目について検討した(被験者に軽度の本態性高血圧患者を含む)。これらの実験から午後の運動の実施は,睡眠時の血圧の低下に影響を及ぼすことや,運動の実施は時間帯にかかわらず睡眠の量や質を改善させることを明らかにした。その上で,平成29年度は以下の2つの実験を行った。
(実験1):フットサルを夜間 (18:00~21:00) に実施した日,実施しなかった日(コントロール日)の夜に,睡眠時の血圧,睡眠パラメーター及び自律神経系緊張度の評価を行った。被検者は,大学生フットサル部員男女13名であった。運動実施日は,コントロール日より入眠潜時が短くなる傾向があった。平均血圧の睡眠中全体の平均値および最低値は,昼間の値に比べて,コントロール日,運動実施日ともに有意に低下した。加えて,昼間の平均血圧に対して,就寝前の平均血圧は,運動実施日のみ有意に低下した。
(実験2)被検者は,レジスタンス運動を行う習慣のある(経験3‐14年)健康な男性7名(23‐57歳)であった。各被検者は,レジスタンス運動(10~20RM,5~10回×3セット,レッグプレス,ベンチプレス,デッドリフト)実施日と実施しなかった日の夜に,実験1と同様の測定を行った。総睡眠時間に対する深いnon-REM睡眠の時間の割合は,コントロール日と比較して運動実施日において長くなる傾向があった。平均血圧の睡眠時全体の平均値は,運動実施日とコントロール日の間に有意な差は認められなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Timing of postexercise carbohydrate-protein supplementation: roles of gastrointestinal blood flow and mucosal cell damage on gastric emptying in humans.2017

    • 著者名/発表者名
      Kashima H, Harada N, Miyamoto K, Fujimoto M, Fujita C, Endo MY, Kobayashi T, Miura A, Fukuba Y.
    • 雑誌名

      J Appl Physiol

      巻: 123(3) ページ: 606-613

    • DOI

      doi: 10.1152/japplphysiol.00247.2017. Epub 2017 Jun 8.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 運動の強度と実施時間帯が睡眠と睡眠時の血圧に及ぼす影響2017

    • 著者名/発表者名
      三浦朗,藤元正樹,鍛島秀明,遠藤(山岡)雅子,福場良之
    • 学会等名
      第72回日本体力医学会大会(2017年9月17日,松山大学,愛媛県松山市)
  • [学会発表] 運動後栄養摂取のタイミングが消化吸収速度に及ぼす影響-高強度レジスタンス運動による検討-2017

    • 著者名/発表者名
      鍛島秀明,杉村佳南,藤元正樹,近藤留未,谷本昌太,遠藤雅子,三浦朗,福場良之
    • 学会等名
      第72回日本体力医学会大会(2017年9月16日,松山大学,愛媛県松山市)

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公開日: 2018-12-17  

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