研究課題/領域番号 |
15K01565
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研究機関 | 作新学院大学 |
研究代表者 |
小山 さなえ 作新学院大学, 経営学部, 教授 (50405099)
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研究分担者 |
関根 正敏 作新学院大学, 経営学部, 講師 (60638956)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | プロスポーツ / 地方創生 / 地方都市 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、地方都市における「スポーツによる地域活性化」に向けた取り組みの諸相について、栃木県の各スポーツの事例の検討を通じて、実証的に明らかにすることである。具体的には、4つのプロスポーツクラブと産官学による連携が胎動する栃木県を事例にそうした諸アクターが、新たなスポーツ組織の設置を視野に入れつつ、新たな社会的な価値の共創に向けて協働するプロセスを浮き彫りにする【協働プロセス分析】。また、地域活性化を企図として実施されるイベントに焦点化し、観戦者調査と住民調査を実施することで、そうしたイベントの実態と効果を明らかにする【イベント分析】。 プロジェクトの2年目にあたる本年度は、イベント分析を中心に実施した。その成果としては、第一に、プロスポーツイベントの観戦者に関する既存の研究について批判的検討を加えるとともに、県内4つのプロスポーツを対象とした観戦者調査を実施できたことが挙げられる。第二に、プロスポーツを核とした地域活性化に向けた動きの最新動向について、フィールドワークを通じてデータを収集したことである。特に、シティプロモーションへの期待をスポーツ観光に向ける地方自治体の担当者とネットワークを構築し、現場に精通する当事者から一次データを収集することができた。 かかる成果は、最終的な成果の取りまとめに際に活用可能な実証データとなることが期待される。なお、こうした成果の一部は、日本体育学会において発表を行い、広く発信した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
協働プロセス分析やイベント分析を実施することができ、概ね、当初に想定したとおりのデータが収集することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
地域活性化という観点からプロスポーツへかかわる産官学の諸アクターに対して、継続的に調査を進める。また、これまで蓄積してきたデータに対して考察を加え、産官学が有機的に連携する際に求められる諸要因を析出する。
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次年度使用額が生じた理由 |
概ね計画通りに研究を推進することができているが、他の業務との関係で、栃木県内での調査が数回実施できなかったため。なお、この調査については翌年度に実施する。
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次年度使用額の使用計画 |
フィールド調査や質問紙調査用の費用(旅費と消耗品費)として活用する。
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