本研究はスポーツサーフェスの緩衝性能評価法として,従来の鉛直方向における作用時間の短い衝撃に対する緩衝性だけで無く,水平方向を加味した2次元衝撃,さらには作用時間の長い衝撃についても考慮した緩衝性能評価法を開発することであった.結果的として鉛直・水平の2次元衝撃試験法によって得られたデータを用い,衝撃角度をパラメータとして持つ2次元サーフェルモデルを開発した.このモデルによれば鉛直・水平方向それぞれのパラメータセットと衝撃角度が与えられれば様々な角度および衝撃力の推定が可能となった.しかしながら水平方向の同定精度に比べ鉛直方向の同定精度がやや低いことが今後の課題としてあげられる.
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