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2020 年度 実施状況報告書

スポーツ組織の支援をめぐる諸様相と社会システムの形成・再編成・進化プロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K01576
研究機関立命館大学

研究代表者

長積 仁  立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80274190)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2022-03-31
キーワード支援 / スポーツ組織 / 組織の自律性
研究実績の概要

本研究は、我が国のスポーツ振興において、重要な役割を担う総合型地域スポーツクラブやスポーツNPOといった非営利組織に焦点を当て、その組織特性を把握した上で、スポーツ組織への支援をめぐる様相を捉える。具体的には、支援のされる側の被支援者を主体として捉え、支援の考え方から支援がもたらす成果に至るまでの一連のプロセスに着目し、(1)組織特性と支援パターンにおける適合性の検討と、支援が招く組織的危機とその要因の解明、(2)ソシオダイナミクス・ネットワークと相互浸透がもたらす支援システムの形成・再編成プロセスの解明、(3)組織と環境の相互作用と進化プロセスを踏まえた支援と組織変動の関係性の解明といった3つの研究課題を設定した。
2019年度と同様、2020年度についてもコロナ禍によって、研究の根幹を握るフィールドリサーチを全く遂行することができなかった。オンラインでのヒアリングを試みたものの、本来の研究目的に資する「支援」を問う以前に、「コロナ禍」における組織運営で立たされている窮地の状況とその対応に奔走されている様子について訴えかける内容が多く、研究の趣旨に適合する情報の獲得とはなりにくい面があった。ただ、改めて環境の変化がスポーツ組織にもたらした厳しい状況を再認識することはできた。出口が見えない今次の状況で、本研究で言及しようとしていた「組織の自律性」において問うべき「支援」の在り方を拡大解釈するとともに、データ収集の方策と研究成果のアウトプットの様式も創意工夫し、最終年度の研究に当たりたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍によって、研究の根幹を握るフィールドリサーチを全く遂行することができなかった。オンラインでのヒアリングを試みたものの、本来の研究目的に資する「支援」を問う以前に、「コロナ禍」における組織運営で立たされている窮地の状況とその対応に奔走されている様子について訴えかける内容が多く、研究の趣旨に適合する情報の獲得とはなりにくい面があった。ただ、改めて環境の変化がスポーツ組織にもたらした厳しい状況を再認識することはできた。

今後の研究の推進方策

出口が見えない今次の状況で、本研究で言及しようとしていた「組織の自律性」において問うべき「支援」の在り方を拡大解釈するとともに、フィールドリサーチを中心としたデータ収集の方策を再検討するとともに、研究成果のアウトプットの様式についても創意工夫し、最終年度の研究に当たりたい。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍によって、研究の根幹を握るフィールドリサーチが全く実施できなかった。状況が許されるようになれば、フィールドリサーチを重ねて、収集できていないデータの獲得に努めたいと思う。そのため、可能な限りの調査を進めるために必要な旅費や学生アルバイトなどの人件費に多くを費やしたい。当初の計画では、研究成果の報告と社会還元を踏まえたシンポジウムを計画していたが、かなり後れを取っている研究の進捗状況と今次のコロナ禍で当初通りに予算が執行できない可能性が高いため、意味ある研究費の執行に努め、残金については、返納を予定している。

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公開日: 2021-12-27  

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