本研究は、週に1回の高強度インターバルトレーニングが呼吸循環機能に及ぼす影響とその順序性を明らかにすることを目的とした。呼吸循環機能は、自転車エルゴメータを用いたランプ負荷試験及び一定負荷運動により評価した。左心室の形態及び機能の変化は、安静時に超音波エコー装置を用いて測定した。一部の被験者は、トレーニング毎に呼吸循環機能及び安静時の左心室形態及び機能計測を実施した。トレーニングは、最大負荷の80%に相当する負荷量を疲労困憊まで継続する運動を3分間の休憩を挟んで合計3回繰り返し行った。トレーニングの結果、最大酸素摂取量、呼吸性代償開始点、換気性作業閾値、そして左心室後壁厚の増加が認められた。
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