研究課題/領域番号 |
15K01590
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大庭 昌昭 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40303094)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | グレーディング |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、主観的努力度の変化による泳速度調節(グレーディング)への影響について、より詳細な努力度提示に対する泳動作特性(特にコーディネーション)の変化を、選手の内観との関連も含めて検討することで、競泳レースにおける努力度利用に関する実践的な示唆を与えることによるパフォーマンス向上の可能性を検証することであった。 今年度は、主観的努力度の変化が泳動作に与える影響について、泳動作のグレーディングとして整理した。その具体的な内容は、4泳法の中で平泳ぎが特に特殊な泳法であること、その泳速度調節にはプル動作やキック動作が影響するだけではなく、ArmーLegコーディネーションも大きく影響していること、などを整理し、これからの課題を明確にすることができた。 そして、3名の平泳ぎ選手を対象とした縦断的(事例的)な検討の結果、平泳ぎのArmーLegコーディネーションへの影響について明らかにすることができた。特に、プル動作の終了からキック動作の始動までの時間について明示できたことは大きな成果である。この研究結果については、平成30年9月開催のBiomechanics and Medicine in Swimmingにおいて発表(すでにアクセプトされている)する予定である。 一方、泳者の内観についての基礎的研究も並行して進めているが、こちらは十分な成果を得るに至っていないが、初級レベルの泳者を事例的に分析した結果として、8月開催の日本体育学会で発表を予定している。特に、呼吸に関することと姿勢支持に関する主観的感覚に個人差が見られることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始当初より実験手法の検討を繰り返しており、未だに満足する形となっていないことが大きな理由である。 しかし、泳動作の評価には一定のめどが付いたので、一年研究機関を延長したが、いよいよ最終的な実験へ向かうことができると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
過去3年間で達成してきた主観的な感覚(内観)に関する研究成果と、泳動作の評価方法についての研究成果を整理し、本研究の目的となる「主観的努力度の変化による泳速度調節(グレーディング)に与える影響」について明らかにするための実験を実施し、平泳ぎのグレーディングについてまとめて行く予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)実験計画の修正の検討を進めたため、実験に要する人件費などが未使用のため。特に、前の年度からの繰越である。
(使用計画)当初の研究計画を1年間延長し、これまで検討してきた研究成果を踏まえた実験を実施するとともに、研究成果の発表(学会への参加など)として使用する予定である。
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