本研究で公式試合記録から身長とシュート成功確率(SSR)の相関を調べた結果、2ポイントシュートにおいて身長が高いとSSRも高かった。しかし、3ポイントシュートとフリースローでは正の相関が認められなかった。次に男子大学生でリングまでの距離を変化させて身長とSSRの相関を調べた結果、身長が高いとSSRが高いことは確認されなかった。さらにリングの高さを変化させてSSRを調べた結果、高さが一番低いリングにおいてSSRが最も高いことは確認されなかった。 以上のことから、試合中の2ポイントシュートの場面では長身者の有利性は表れるが、身長が高いことがSSRの高さにつながるとは考えにくいことが示唆された。
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