日本のスポーツ援助には具体的にどのような課題が伏在し、同時にどのような可能性があるのかについて、以下の問題性について明らかにした。①精神的・身体的健康の効果や人と人との交流について語られることはあっても、開発援助の問題としてスポーツ援助を捉えるという視点は大きく見過ごされているという点、②「スポーツ援助の先に何が起こっているのか?」という点に関心が向けられないという問題性、③日本の国際貢献事業である「Sport for Tomorrow」プラグラムではアクター間の共通ビジョンが確立されておらず、明確なターゲット像が描けていないという問題性の3点である。
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