研究課題/領域番号 |
15K01611
|
研究機関 | 広島経済大学 |
研究代表者 |
岡安 功 広島経済大学, 経済学部, 准教授 (90551664)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 地域スポーツクラブ / 社会的ネットワーク |
研究実績の概要 |
本研究は、地域スポーツ振興と社会的ネットワークの相互作用について検証する事を目的にしている。 本年度は、地域スポーツクラブのクラブマネジャーなどの地域スポーツ振興に関連する組織、自治体のスポーツ振興担当者、近隣の地域の福祉を担う組織の担当者、さらに地元のプロスポーツクラブの担当者へのインタビュー調査を実施した。 調査結果からは、地域の様々な組織との連携が、今後の地域スポーツ振興においては重要であることが明らかになった。そして、今回の調査では、様々な形での連携が進められていることが明らかになった。特に、スポーツ組織にのみならず、地域の社会福祉関係の組織との連携によって、高齢者のスポーツ機会の創出なども開発できる可能性が示された。またプロのスポーツクラブとの連携は、生涯スポーツの視点などからも、地域のネットワークの構築に役割を担っていることが明らかになった。つまり、地域スポーツクラブが、福祉やプロスポーツクラブ、また自治会や消防団などの地域の組織、さらに各種NPOや地元の民間企業などとの連携が、地域ネットワークを構築して、より良い地域づくり、そして地域のスポーツ振興を進める上で重要であることが示された。 今後の研究に向けては、子どもからお年寄りまで、トップスポーツから生涯スポーツまでを、どのようにして全体のネットワークを地域社会で構築して、より良いスポーツ環境を地域でつくりあげていく事が出来るかという事が示された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、おおむね順調に進展している。平成27年度は、1)関連文献の考証、2)インタビュー調査を行った。近年の研究動向を調べ、さらに地域スポーツクラブのスタッフ等など対象としたインタビュー調査の実施することにより、地域スポーツクラブのの現状、および地域スポーツを取り巻く現状と課題を把握する事が出来た。
|
今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、地域スポーツクラブ参加者を着目して、参加者の社会的ネットワークの現状を把握する為に質問紙調査を実施する予定である。 特に調査では、参加者のソーシャル・キャピタルとソーシャルサポート、そして地域社会への参加度合などを検証する予定である。
|