研究課題/領域番号 |
15K01643
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
村上 宏 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (20344608)
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研究分担者 |
大門 眞 弘前大学, 医学研究科, 教授 (20241698)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 患者教育 |
研究成果の概要 |
本研究では、より効果的な個別糖尿病教育プログラム(DSME)を構築することを目指して、DSME終了後の血糖コントロールに影響を及ぼす臨床背景について検討を行った。糖尿病教育目的に入院となった2型糖尿病症例を対象として、2週間のDSMEを施行し、入院中に性格・心理査定を含めた各種臨床背景の調査を行なった。さらに当診療科に外来通院中の2型糖尿病症例および一般検診受診者を対象として、臨床背景と心理学的評価を行った。DMSE後の血糖コントロールに影響を及ぼす因子として食事内容、罹病期間、性格、体重管理が関わっていることが判明した。また、糖尿病症例では睡眠障害・抑うつの合併が有意に多かった。
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自由記述の分野 |
内分泌代謝
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病は生活習慣の改善を必要とする疾患である。生活習慣には各国間で相違があり、諸外国の糖尿病教育プログラムを本邦でそのまま導入することは困難であるうえに、その効果も不明である。本研究では、わが国において指針のない糖尿病教育プログラムの構築を目指し、教育効果に影響を及ぼす因子について性格・心理的側面を含め子細に検討を行った。個々の症例が持つ臨床背景に合わせ、オーダーメイドの教育プログラムを作成することは、わが国独自の糖尿病治療として有用と思われる。また患者教育を要する他疾患(気管支喘息、心疾患、膠原病、腎疾患等)への応用も期待される。
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