学童期における骨折は児童生徒の発育・発達にも影響を及ぼすことがあり、骨折予防は重要な保健教育といえる。骨折要因の一つとして、身長のスパート期おける骨形成過程における特性からの脆弱性がいわれている。今回は、児童生徒の骨折例について男女学年別に長骨・短骨。扁平骨といった骨折部位との関連で度数分布と骨折率から明らかにした。また、小・中・高校における保健科教育の教科書の内容についても、分析した。その結果、小学校では運動の効果、中・高校ではけがの予防で骨折予防にふれていたが、十分とは言えない。保健科教育の他、日常の運動場面や学級活動等での指導を通して、骨折予防教育を強化することが重要である。
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