本研究においては、児童生徒の不適応行動や心身の症状の背景に存在しているとされる心理的ストレスを軽減し、ストレス体制を高めることを目指した「認知行動療法に基づくストレスマネジメント教育」をクラス集団をベースとして実施する際に、認知行動的な個人差変数に応じた実践をするための方法論を検討することを目的としていた。小学生から高校生までの児童青年期を対象として、個々の認知行動的特徴に応じたストレスマネジメント教育を実施することによって、ストレスマネジメント教育の効果を全体的に促進できる可能性が示唆された。
|