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2015 年度 実施状況報告書

健康スポーツ系大学生の便秘評価と非侵襲性の微細突起の皮膚刺激が便秘に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 15K01670
研究機関常葉大学

研究代表者

沢崎 健太  常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (80387935)

研究分担者 星川 秀利  常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (00258948)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード健康スポーツ科学 / ヘルスプロモーション / 便秘 / マイクロコーン / セルフケア
研究実績の概要

近年、大学生の多くは学習環境が高校までに比べて著しく変化するなか、運動不足や栄養的に偏った食生活が顕著となり、不規則かつ不健康な生活習慣に陥っているのが現状である。このような乱れた生活習慣の結果として、便秘などを引き起こしているケースが少なくない。また、健康スポーツ系の大学生にとって、スポーツ活動において規則的な排便習慣を獲得することは競技を行う上で不可欠の要素と考える。
そこで本研究では、新たに開発された非侵襲性の微細突起(マイクロコーン)の皮膚刺激を用いて、便秘傾向の健康スポーツ系大学生の便秘に及ぼす影響を検討し、セルフケアを取り入れた新しいヘルスプロモーションを展開するための基盤研究を行うことを目的としている。
本年度は常葉大学健康プロデュース学部の大学生(1172名)を対象に深井らがMcMillanら(McMillan et al.Cancer Nursing1989)の考案したスケールを一部改変した日本語版便秘評価尺度(以下CAS-J)を用いて便秘評価を実施した。CAS-Jは各質問項目に傾斜型の3段階のLikert scaleをもうけ、2-0点で得点化し、計16点満点で便秘の程度を評価する。深井らは多くの対象者のCAS-J評価を行った結果、5点以上得点した者は看護上問題視すべき便秘傾向にあると報告している(深井ら.日本看護研究雑誌1997)。
CAS-Jと同時に「健康スポーツ系大学生の便秘調査」と題した質問用紙で、主なスポーツ競技名、競技経験年数、学科名、学年、性別、年齢、身長、体重、運動習慣、一日の食事回数、睡眠時間などを記入させ、5点以上の看護上問題視すべき便秘傾向にある学生を抽出した。また、その程度が性差や学年と比較してどうなのか、運動歴や競技別の差がみられるのか等の便秘に関する基礎情報を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

常葉大学健康プロデュース学部の大学生(1172名)を対象に日本語版便秘評価尺度(CAS-J)を用いて便秘評価を実施した結果、1018名(回収率:約87%)から回答を得ることができた。評価用紙の質問項目の入力作業は終了し、現在は集計作業を行っており、順次データ解析作業に移行する予定でおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後の研究では日本語版便秘評価尺度(CAS-J)から健康スポーツ系の大学生の看護上問題視すべき便秘傾向にある学生を抽出して、その程度が性差や学年と比較してどうなのか、運動歴や競技別の差がみられるのか等を検討する。
さらに、便秘傾向にある学生を対象に、セルフケアを取り入れたヘルスプロモーションとして新たに開発された非侵襲的皮膚刺激ツール(マイクロコーン)を耳甲介腔に貼付して、便秘の臨床的研究を実施する計画である。

次年度使用額が生じた理由

研究打ち合わせ相手の予定が合わず、その分の旅費を使用できなかった。また、データの入力作業がスムーズに行うことができたためスケジュールが短縮され、アルバイトの人数と人件費を抑えられた。

次年度使用額の使用計画

早めに予定を調整して、研究打ち合わせの旅費や学会発表などの旅費として使用したい。また、今年度は介入研究での被験者の謝金やアルバイトの人件費、研究用の調査用紙、測定機器などを購入するために費用を調整して使用したい。

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公開日: 2017-01-06  

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