研究課題
(1)国民健康・栄養調査研究地域相関研究によって、社会環境の変化(自家用自動車数の変化)と身体活動量の間に関係があるか評価した。身体活動量の指標には国民健康・栄養調査の2006年~2010年の歩数を、社会環境は総務省統計局のデータから2005年度~2015年度の自家用自動車数を用いた。社会環境の変化は2015年度と2005年度の自家用自動車数の差と変化割合を用いた。そして、歩数と2005年度の自家用自動車数、2015年度の自家用自動車数、自家用自動車数の差、自家用自動車数の変化割合について順位相関係数を算出した。男性における歩数と2005年度の自家用自動車数、自家用自動車数、自家用自動車数の差、自家用自動車数の変化割合の順位相関係数は、-0.12・-0.16・-0.43・-0.50、女性は、-0.01・-0.08・-0.37・-0.42だった。単年度の歩数と自家用自動車数の相関係数と比較して、自家用自動車数の差や自家用自動車数の変化割合と歩数の間にはより強い相関係数が観察された。(2)労働者コホート研究身体活動量および全身持久力と腰痛および2型糖尿病罹患の関係を労働者ヒストリカルコホート研究の一環として調査した。身体活動量と腰痛有病の関係を調査した横断研究では、身体活動量が多いほど腰痛の有病率が低いことを確認した。全身持久力が長期間の2型糖尿病罹患に及ぼす影響を調査したコホート研究は、高い全身持久力を保持することは長期にわたって2型糖尿病の発症を予防する可能性があることを示唆していた。さらに、全身持久力の維持と2型糖尿病罹患の関係を調査したコホート研究は、8年間にわたって高い全身持久力を維持していた群の2型糖尿病罹患率が明らかに低い値を示していることを観察し、高い全身持久力を長期間にわたって維持することが将来の2型糖尿病罹患を予防するために重要であることを示唆していた。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件) 備考 (2件)
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