動脈硬化の原因として、高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・肥満・加齢などのリスクファクターがあげられる。実際、東北大学毎年行われる学生健康診断の蓄積データからは、動脈硬化リスクファクター(特に肥満)を有する学生の比率が年々増加してきていることが判明した。そこで、申請者らのサイクロフィリンAに関する基礎および臨床研究における成果を発展させ、近い将来、心血管疾患特に冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)を発症しうるハイリスク学生の早期診断用検査試薬を開発するための若年動脈硬化患者における血漿サイクロフィリンA濃度の予備解析を行い、冠動脈狭窄における血漿中サイクロフィリンA濃度の臨床的意義を検討した。
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