若年者を対象に、睡眠の質と精神的健康および栄養素等摂取状況との関連について検討した。結果、男子大学生において、睡眠の質が悪い群では、精神的健康度と最近1ヶ月の体調は低値であり、特性不安の指標は高値であった。一方、栄養素摂取状況との関連では、睡眠の質の悪い群ではβ-カロテン当量、レチノール当量、α-トコフェロール、ビタミンK、鉄、ダイゼイン、ゲニステイン、豆類の摂取比率が低値であり、ショ糖、砂糖・甘味料類、嗜好飲料類の摂取比率では高値を示した。本研究の結果は、若年男性の睡眠の質の改善に向けて、どのような食習慣の改善を図るべきかを考慮する上での一助になるものと期待される。
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