研究課題/領域番号 |
15K01697
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
松浦 祐介 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (90248584)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 子宮頸がん検診 / 職域検診 / スマートフォンアプリ / HPV検査 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は企業における女性労働者に対する健康指導・子宮頸がん検診の役割と課題を検証し、産業保健スタッフが中心となったヒトパピローマウイルス検査を併用した子宮頸がん検診システム(事業モデル)を確立するとともに情報支援ツールとして子宮頸癌に関するスマートフォンアプリを開発し、女性労働者の健康支援への効果を評価することである。 初年度は1.職域検診における子宮頸がん検診の実態調査・2.スマートフォンを活用した子宮頸がん検診に関するアプリの開発である。 (1)産業医学推進研究会の協力のもと、企業(事業所)における子宮頸がん検診のアンケート用紙を送付した。子宮頸がん検診を実施しており、今回のアンケートに協力される企業(事業所)に女性従業員数・子宮頸がん検診の対象・検診の間隔・検診方法・結果報告の方法・子宮頸がん検診受診者数・検診結果(要精検者数)・精検受診者数および精検結果・精検未受診者への対応・HPV検査について などを調査項目とした調査書を送付し、現在回収中である。 (2)スマートフォンアプリの開発にはハイブリッドアプリ開発環境(iPhone用アプリ開発システムとAndroidスマートフォン用アプリ開発システム)をクラウド上で利用可能にしたMonaca(アシアル社)を用いた。アプリは完成し、2016年4月21日~24日に東京都で開催された第68回日本産科婦人科学会学術講演会で発表した。 (3)また、HPV検査併用検診の国内外のエビデンスの集積を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①産業医学推進研究会の協力のもと、企業(事業所)における子宮頸がん検診のアンケート用紙を送付し、現在回収中である。 ②スマートフォンアプリの開発にはハイブリッドアプリ開発環境(iPhone用アプリ開発システムとAndroidスマートフォン用アプリ開発システム)をクラウド上で利用可能にしたMonaca(アシアル社)を用いた。アプリは完成し、2016年4月21日~24日に東京都で開催された第68回日本産科婦人科学会学術講演会で発表した。
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今後の研究の推進方策 |
①現在回収中であるアンケートの内容を集積・解析する。 ②北九州市における企業検診(職域検診)の状況を調査する。 ③完成した子宮頸癌に関するスマートフォンアプリに対する印象・意見を調査する。 ④マスコミを通して開発したスマートフォンアプリを公開していく。 ⑤引き続き、HPV検査併用検診の国内外のエビデンスの集積を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
①人件費・謝金が不要であった。 ②物品費が予定よりも低値であった。
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次年度使用額の使用計画 |
①物品費の一部に計上する予定である。
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