本研究の目的は、急性心筋梗塞後の慢性心不全動物モデルを用いて、心不全と併存する骨の構造的・機能的異常(心臓と骨の連関)を明らかにし、両者に対する 運動療法の効果を明らかにすることである。 我々は遺伝子改変マウスモデルに同様の手技で急性心筋梗塞を作成した心機能障害マウスモデルを作成した。また、心筋梗塞モデルに、トレッドミルによる運 動療法を30分/日、5日/週行った。 遺伝子改変マウスにおいて、心筋梗塞作成後、心筋梗塞群においてSham手術群と比較し、大腿骨の骨密度が有意に低下することが観察された。トレッドミルによる運動療法の結果、心筋梗塞後の骨密度低下を有意に予防した。
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