本研究の目的は、高齢者の転倒回避能力と軽度認知障害(MCI)を改善するエクササイズやテストを開発することであった。本研究では、転倒回避能力として重要な敏捷的なクロスステップを含む歩行動作に認知機能課題を付加したmulti-taskエクササイズに着目した。本研究では、3つのテスト、すなわち、1)4色(青、赤、黄、緑)のパネル(30cm×30cm)のうち、赤色のみを踏みながら10m歩行するテスト、2)ビープ音に応答しながら1)を行うテスト、3)1~12番のパネルの踏む順番を記憶してステップするテストを開発した。いずれのテストも良好な試行間信頼性が認められ、MCI群と健常群を有意に判別した。
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