2018 年度研究成果報告書

喫煙による健康障害機序の解明ー「老化・炎症」からの検討ー

研究課題

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研究課題/領域番号	15K01712
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	基金
応募区分	一般
研究分野	応用健康科学
研究機関	大阪大学
研究代表者	瀧原圭子大阪大学, キャンパスライフ健康支援センター, 教授 (70252640)
研究期間 (年度)	2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード	喫煙 / 生活習慣病 / 慢性炎症 / 老化 / 睡眠
研究成果の概要	老化遺伝子であるKlothoに対する喫煙の影響についての検討を行い、喫煙による老化促進や健康障害の分子メカニズムを明らかにした。男性喫煙者では喫煙による炎症性ストレスに対して、代償的に抗炎症作用をもつa-KlothoやFGF21、IL-6 が上昇しているが、女性喫煙者ではa-Klothoが非喫煙者より低値であることより、Klotho関連分子に対する喫煙の影響には性差があることを初めて明らかにした。さらに、生活習慣によるストレス、たとえば睡眠不足や精神的ストレスを自覚している場合にもa-Klothoが上昇することを初めて明らかにした。
自由記述の分野	一般内科学、循環器内科学
研究成果の学術的意義や社会的意義	喫煙をはじめとしたライフスタイルの変化が、老化・炎症という観点からメタボリックシンドローム発症リスク因子としてどのような意義をもつのかを科学的に明らかにすることにより、生活習慣病予防へとつながるライフスタイルの改善に向けた新たな予防法・生活指導法を確立することが可能となる。また、睡眠やストレスがいかにして生活習慣病発症に関わるのかについて、男女の違いを明らかにすることにより、男女別の予防法や生活指導法を確立することが可能となる。