アポB-48 濃度は測定値に異常ない健診症例でTG・RemL-C・酸化ストレスマーカーと正相関し、心原性脳塞栓症例において低値となりレムナントリスクの評価に有用だった。耐糖能異常や糖尿病群では正常群よりも高値となり、糖負荷により濃度が上昇するがDPP4阻害薬の投与で抑制された。アポB-48モノクローナル抗体により分離したカイロミクロンレムナントは様々なサイズを有し、表面に多くのアポ蛋白のみならず補体やPON-1など炎症に関連する蛋白を有しマクロファージの泡沫化も可能であった。今回の検討によりリスク評価・効果判定におけるアポB-48測定の有用性やカイロミクロンレムナントの活性が明らかとなった。
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