本研究では、5~10年間、サークル活動に参画している高齢者の身体的・社会心理的側面に及ぼす影響を検討することとした。主観的健康効果について、転倒予防体操では“身体機能”、ミニデイでは“自尊”に効果を感じていた。また、スクエアステップでは“精神的充実”が多い傾向にあった。次にスクエアステップサークルについて、サークルの参加年数ごとで運動機能への効果に違いがあるのかどうかを横断的に比較した。体力測定の測定項目ごとでは有意な差は見られなかったが、総合評価である体力年齢について、参加年数1年未満群より、5年以上群の方が、有意な若返りが見られ、参加年数が長い方が、運動機能が高くなる可能性が示唆された。
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