研究課題/領域番号 |
15K01737
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
松本 啓志 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (20309553)
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研究分担者 |
春間 賢 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40156526)
鎌田 智有 川崎医科大学, 医学部, 教授 (50351888)
塩谷 昭子 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80275354)
中里 浩一 日本体育大学, 保健医療学部, 教授 (00307993)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 抗インターロイキン6受容体抗体 / 肥満 / サルコぺニア / 大腸腫瘍 |
研究実績の概要 |
マウスを用いた肥満関連大腸腫瘍モデルを作成し、マイカインの一つであるインターロイキン(IL)6受容体抗体による大腸腫瘍発表抑制効果を実証した。高脂肪食誘発肥満マウス大腸腫瘍モデルにおける抗IL-6受容体抗体(MR-16)による大腸腫瘍への発生効果を検討した。Balb/c雄マウスは生後5週目から19週目まで高脂肪食を摂取開始した。大腸腫瘍はアゾキシメタン(AOM)を腹腔投与(10mg/kg 週1回、6回)して誘発した。マウス抗IL-6受容体抗体(MR-16)は5週から13週まで(週1回、計9回)腹腔内投与を行った。MR-16投与群はPBS投与群と比較して通常食および高脂肪食誘発大腸腫瘍の数は有意に低下していた(PBSグループ6.67±3.6、MR-16群1.6±1.3、P<0.05 )。IL-6は高脂肪食誘発肥満による大腸腫瘍において重要な役割を担っている可能性がある。 またマウスサルコぺニアモデルとして後肢懸垂モデルを用いて検討を行った。通常歩行群と比較して後肢懸垂群においてACF形成数が増加傾向にあった. (p=0.056)。通常歩行群と比較して後肢懸垂群の後肢懸垂直後での内臓脂肪量が有意に低値であり,有意差はなかったものの内臓脂肪および血清中のアディポネクチンの平均値は高値であった. マウスを用いたアゾキシメタン投与による大腸腫瘍形成促進モデルに対し, 後肢懸垂を行うことでアディポネクチンに対する感受性が低下しACF発生が促される可能性が示唆された. ヒトに関して、多周波インピーダンス法を用いた体格・サルコぺニア肥満診断と大腸腫瘍との関連を検討した。年齢調節腺腫群は有意に内臓型肥満があり、かつ下腿筋肉量が低かった。性差別にみると 男性は同様の結果となったが、女性は内臓型肥満はなく、筋肉量・指数は有意に低かった。
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備考 |
修士論文 東宮繁人 日本体育大学 後肢懸垂がアゾキシメタン投与による大腸腫瘍形成に与える影響
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