本研究の目的は草履および運動遊びが、幼児の足裏メカノレセプターに関わる立位重心動揺および立位姿勢に及ぼす影響を明らかにすることであった。対象は草履導入保育園と対照園の4~5歳児であった。導入園では5カ月 間に渡り草履を上履きとして活用した。導入前後に両群の足裏接地面積および静止立位時における重心動揺を計測した。また草履園のみ立位姿勢の写真を撮影した。草履園では土踏まず形成が進行し重心動揺が小さくなった。草履園において上記変化が認められた幼児の立位姿勢に注目すると、背筋を伸ばすといった姿勢改善が示唆された。
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