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2015 年度 実施状況報告書

現実・選好フォームの評価手法による新しい学級環境測定尺度の作成

研究課題

研究課題/領域番号 15K01767
研究機関白鴎大学

研究代表者

平田 乃美  白鴎大学, 教育学部, 教授 (20308224)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード学級環境 / 学級環境尺度 / 子ども / 現実環境 / 選好環境
研究実績の概要

今年度は,まず,国外で標準化された主要な教育環境測定指標について,国内外における実施実績とその内容,成果の精査を行った。具体的には,学級環境尺度 CESや矯正施設環境尺度CIES(correctional institution environment scale),学級風土尺度CCS(classroom climate scale),LEI(learning environment inventory), MCI(My Class Inventory)等,初期に開発された主要尺度をはじめ,個別化教育に焦点化したICEQ(individualized classroom environment questionnaire), 高等教育における自然科学系の実験環境を測定する SLEI(science laboratory environment inventory), 肯定的な学習環境づくりや教師の指導法に焦点化したCLES(constructivist learning environment survey), QTI(questionnaire on teacher interaction), CIPQ(classroom interaction patterns questionnaire), WIHIC(what is happening in the class),等の現実・選好,及び短縮版等の各種フォームと構成次元,項目内容を整理した。つぎに,既存データ(小学5・6年生を対象に実施したICEQ)を用いた項目分析を行った。また,国内で開発された一連の学級環境・風土尺度についても,同様に資料収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

学級環境を構成する新しい要因の検討を目的として,初年度計画通り,(1) 国内外の学級環境・風土尺度による知見,(2) 研究代表者らのこれまでの調査研究において,オープン学習など特色のある学校や不登校・非行など問題行動のある子どもの特徴検出に効果が確認されている要因,を検討した。さらに,オープン学習実施校の小学5・6年生を対象に実施したICEQ(individualized classroom environment questionnaire)の既存データについて項目分析を実施した。項目分析の結果をもとに「現実・選好フォーム」の手法に適切な項目数と,わが国の学校環境に適切な下位次元および項目の内容と表現を吟味した。文献研究に加え,既存データの分析からも有益な知見を得ており,研究計画は、おおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

これまでの調査研究において既に協力関係にある小・中学校教諭,少年鑑別所法務技官(臨床心理学専攻者),及び,米国教育学会の教育環境研究部会メンバーらの協力を得て,原尺度を完成させて予備調査を実施する。特に,学校現場の教師が結果を学級運営により簡易にフィードバックできる尺度構成を試み,回答・集計方法についても視覚的にわかりやすい方式の検討を行う。同時に,教育工学を専門とする連携研究者と協力して,研究協力校の中学生を対象としたインタビュー調査,及び,ICT導入授業等の映像記録の収集を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 実験・実習で学ぶ心理学の基礎(18章 質問紙法の基礎 -心を測るものさしを作る-)2015

    • 著者名/発表者名
      平田乃美
    • 総ページ数
      12
    • 出版者
      金子書房

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公開日: 2017-01-06  

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