就学前幼児を対象として、幼児の発達の特徴を調査・研究した。①幼児の発達指数の分布はほぼ正規分布となるが、発達の偏りには非常にばらつきが大きいこと、②3歳児が5・6歳児より偏りが有意に大きい傾向があること、③神経発達障害児との比較では、発達の量的な遅れに関しては両者に有意な差はあったが、発達のアンバランスについては有意な差は認められなかった。幼児の発達特徴を明らかにすることにより、発達障害の診断の精巧化に貢献。 親子の関係性改善の心理学的アプローチとして、個別の支持的相談と併行して集団療法を取り入れることが効果的であることを明らかにした。
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