病院小児科の減少に伴う小児患者のアクセスの変化を解析するため、全国の救急搬送人員データベースの解析、消防本部へのアンケート調査、小児の居住地から主たる医療機関までの最短距離の計測を行った。 夜間においては地域外への搬送の割合が高まるものの、小児の収容所要時間の中央値は40分弱で時間帯による収容所要時間の差は小さかった。全国の750消防本部にアンケート調査を実施した結果、平成22年と26年の4年間において最も搬送数が多い病院名に大きな変化はなかった。また、全国の小児の95%は、居住地から小児科医が1名以上存在する病院から20km圏内、小児科医が5名以上存在する病院から50㎞圏内に居住していた。
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