ネオエキヌリンAは、活性窒素であるパーオキシナイトライト(ONOO-)による神経細胞死を抑制する。活性窒素よる神経細胞傷害は、パーキンソン病などの神経変性疾患との関連性が知られている。そこで本研究では、ファージディスプレイ法によりネオエキヌリンA結合タンパク質を探索した。その結果、chromogranin Bとglutaredoxin 3二つの結合タンパク質を見出した。細胞のchromogranin Bをノックダウンしたところ、ONOO-に対する感受性が下がった。ネオエキヌリンAはchromogranin Bに結合することで機能を阻害し、ONOO-による細胞死を抑制している可能性が示唆された。
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