研究成果の概要 |
グラム陰性菌が産生するリポ多糖(LPS)のコア糖鎖はワクチン開発の標的である。本研究はコア糖鎖合成法の開発と糖鎖プローブの作成を行った。また合成コア糖鎖を認識するヒト抗体選抜,その免疫学的性質の解明を行った。その結果,マンノ型3,4分岐構造の効率的合成,4,5分岐Kdo構造の効率的構築を達成し,ビシナルジオール分岐が連続したコア糖鎖の完全立体選択的合成を初めて達成し10種の糖鎖合成を完了した。つづいてビオチン及び磁気粒子コンジュゲートの作成を行った。そしてこれらを使用して,市販のヒト抗体より糖鎖認識抗体の選抜を行いの抗体を得た。これらは菌体由来LPSの低低分子領域を認識することを突き止めた。
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